このほか、京町小学校校舎改築事業につきましては継続費の変更を、繰越明許費につきましては消防団格納庫整備事業など7事業の追加と街路事業など2事業の変更を、債務負担行為につきましてはマイナンバーカードの交付申請の増加に対応するための業務委託料など3事業の追加をお願いいたしております。
国民健康保険事業につきましては、高額療養費の増加に対応するための費用とし2,798万円、感染症の影響により収入が減少した被保険者の皆様への保険料返納金3,678万円の追加をお願いいたしております。
次に、第94号議案及び第95号議案の
専決処分に係る議案並びに第99号議案から第108号議案までの一般議案について、各議案の
提案理由を説明申し上げます。
第94号議案及び第95号議案は、公務遂行中に発生した
交通事故により相手方の受けた損害を賠償するに当たり、その額の決定及び和解の必要が生じましたが、緊急を要したので
専決処分いたしましたので御報告し承認を求めるものでございます。
第99号議案は、
久留米広域市町村圏事務組合において広域市町村圏計画に係る事務を廃止するため、同組合が共同処理する事務の内容を変更すること及び同組合の規約を変更することについて関係自治体と協議しようとするものでございます。
併せまして、第100号議案は、
久留米広域市町村圏事務組合において広域市町村圏計画に係る事務を廃止することに伴い、財産を処分することについて関係自治体と協議しようとするものでございます。
第101号議案は、
交通事故により市保有の車両に損害を与えた者に対し、
損害賠償請求の訴えを提起しようとするものでございます。
第102号議案は、久留米市美術館の管理を行わせる
指定管理者を指定しようとするものでございます。
第103号議案は、学校のICT環境を整備するため、学習者及び指導者用
コンピューター端末を取得しようとするものでございます。
第104号議案は、債権の回収及び
中心市街地の活性化を図るため、財産を譲渡しようとするものでございます。
第105号議案は、市営住宅の家賃を滞納している者2人に対し、市営住宅の明渡し請求及び滞納家賃等支払請求の訴えを提起しようとするものでございます。
第106号議案及び第107号議案は、西町及び三潴町内の
市道路線を廃止し、長門石2丁目ほか7町内の
市道路線を認定しようとするものでございます。
第108号議案は、久留米市
都市公園の管理を行わせる
指定管理者を指定しようとするものでございます。
続きまして、第109号議案及び第110号議案の条例議案について、各議案の
提案理由を御説明申し上げます。
第109号議案は、国に準じ市長等及び職員の期末手当を引き下げようとするものでございますが、条例施行日の関係上、急施を要しますので、第96号議案とともに他の議案に先立ちまして、本日の御審議をお願いいたします。
第110号議案は、
子ども医療費の支給額を改めようとするものでございます。
以上をもちまして、各議案の
提案理由についての説明を終了いたしますが、何とぞ慎重なる御審議の上、満場の御賛同を賜りますようお願い申し上げまして、
提案理由の説明とさせていただきます。ぜひよろしくお願いします。
=〔降 壇〕=
○議長(
永田一伸君)
提案理由の説明は終わりました。
この際、お諮りいたします。
第96号議案、及び第109号議案については、ただいま説明がありましたように、急を要する案件として本日審議を行うこととし、その他の各議案については、議事の都合により後日に行いたいと思います。
これに御異議はありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
永田一伸君) 御異議なしと認めます。よって、第96号議案、及び第109号議案については、急を要する案件として本日審議を行うこととし、その他の各議案については、後日に行うことに決定いたしました。
それでは、ただいまから第96号議案、及び第109号議案について審議を行います。
これより質疑に入ります。通告があっておりますので、質疑を許します。
2番金子むつみ議員。
〔2番金子むつみ君登壇〕
○2番(金子むつみ君) おはようございます。
2番、日本共産党久留米市議団、金子むつみです。通告に従いまして、順次質疑をいたします。
第109号議案 久留米市
職員給与条例等の一部を改正する条例についてです。
提案理由は、今、市長からもありました。期末手当を引き下げるための条例改正だということです。
そこでお聞きします。この条例の対象とこの時期に提出する理由についてお答えください。
2つ目、一般職の引下げについて伺います。金額は幾らぐらい引き下がるのでしょうか。また、本給についての提案はありませんが、これについてのベースダウンはあるのか、これをお答えください。1回目を終わります。
=〔降 壇〕=
○議長(
永田一伸君) 楢原
総務部長。
○
総務部長(楢原孝二君) 金子むつみ議員の御質問、1項目、第109号議案 久留米市
職員給与条例等の一部を改正する条例、(1)具体的な中身についてお答えいたします。
まず、給与改定の基本的な考え方でございますが、本市の給与改定につきましては、「国、他の地方公共団体並びに民間事業者との権衡を考慮して定めなければならない」という地方公務員法の均衡の原則を踏まえまして、人事院勧告等で示される官民較差を反映することを基本としております。
今年の人事院勧告では、賞与は昨年8月から本年7月までの直近1年間の支給割合、給料は本年4月分の月例給の較差を反映しているものであり、今回も適切に対応していく必要があると考えております。
次に、対象者についてでございますが、今回の改正条例案による対象は、市長等の常勤特別職、市議会議員、正規職員、一般職の任期付職員となっております。
次に、引下げ額についてでございますが、今回の改正条例案では、期末手当の年間支給割合を0.05月引き下げるものであり、その引下げ額は職員全体の平均では約1万7,000円の引下げとなる予定でございます。
また、最も引下げ額が大きいのは、給料表の8級が適用される部長級の職員で平均で約2万7,000円、また最も引下げ額が小さいものは1級の初任の級が適用される職員で平均約1万円の引下げとなる予定でございます。
次に、給料の改定についてですが、今回、給料につきましては、人事院から民間給与との較差が極めて小さいことから改定を行わないことを報告がなされております。
これを受けまして、国においても改定が見送られていることから、本市も同様、改定を行わないこととしております。以上でございます。
○議長(
永田一伸君) 2番金子むつみ議員。
○2番(金子むつみ君) 2回目、質問します。
結局、基本的には人事院勧告が出たということだと思うんですけれども、これに準拠しなくてもよいのではないかというふうに思います。そもそも人勧対象は国家公務員ですから、ただ給与改定を判断する際の参考にするとしているだけだと思います。人事院もそこは勧告の対象、適用する対象職員も明らかにしております。
私は、今回の議案の審議は特別職と一般職は別議案として審議すべきだというふうに思います。特別職の引下げはやむを得ないというふうには思っても、一般職については意見が分かれるところではないかというふうに思います。他の近隣の議会を見てみましても別議案として提案をされております。そこについてどうお考えかお聞かせください。
それから、2つ目です。本給についてのベースを今のところは下げることはないということですが、改めて公務労働者の役割は、役割だけではなくて責任も大変、今、大きくなっています。災害の多発を見ても明らかです。これからさらに頑張っていただかないといけない、そういう時期でもあるわけです。
今回の期末が下がるということで、厳しい状況に立たされている職員もいると思います。これでベースも下がるとなると、民間企業もそれに続いて、その影響が大きく広がるのではないかというふうに私は不安です。
これは経済にも間違いなく響くのではないかというふうに考えます。下げることはないということですけれども、人勧がどうなるかによってということだと思いますので、そこは人勧が出ても本市としてはベースは下げないと、実際にこれまで少しずつですけれどもベースは上がっているんですよね、今回は据え置きということなんですね、大変厳しい状況にある中で、もう一度、本給については下げないということを、くどいようですが確認をしたいと思います。もう一度、お答えください。以上です。
○議長(
永田一伸君) 楢原
総務部長。
○
総務部長(楢原孝二君) 金子むつみ議員の2回目の御質問にお答えいたします。
まず、改正条例の形式についてでございますけれども、条例改正に当たりましては、個別または一括のいずれかの形式にするかは改正の内容により判断をしているところでございます。
今回の改正は、市長等の常勤特別職、市議会議員、正規職員、一般職の任期付職員について人事院勧告を踏まえた期末手当を引き下げるものでございますから、関連条例として一括して改正をするという形式を取っております。
次に、本俸の給料ですね、今回、改正しないということの確認ということでございますが、本市におきましては、これまでも地方公務員法や人事院勧告等を踏まえて給与改定を行ってきております。
今後につきましても、このような考え方の基に適切に対応してまいりたいと考えております。そういった中で、今年の給料につきましては、国のほうでも改定は見送られているということから、本市も同様に改定は行わないということでしております。以上であります。
○議長(
永田一伸君) これをもって質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております両議案については、お手元に配付いたしております議案審査付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
この際、
委員会審査のため、暫時休憩いたします。
=午前10時42分 休憩=
=午前11時20分 再開=
○議長(
永田一伸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
◎ 日程第20〜日程第21
○議長(
永田一伸君) 日程第20、第96号議案、及び日程第21、第109号議案を
一括議題といたします。
以上の両議案に対する
委員会審査の結果報告書は、お手元に配付のとおりであります。
委員長の審査の経過、及び結果の報告は、この際、会議規則第39条第3項の規定により、省略することにいたしたいと思います。
これに御異議はありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
永田一伸君) 御異議なしと認めます。よって、委員長の報告は、省略することに決定いたしました。
これより討論に入ります。通告があっておりますので、討論を許します。
2番金子むつみ議員。
〔2番金子むつみ君登壇〕
○2番(金子むつみ君) 2番、日本共産党久留米市議団、金子むつみです。
第109号議案 久留米市
職員給与条例等の一部を改正する条例について、特別職はやむを得ないとして賛成をいたしますが、反対の立場から討論を行います。
まず、質疑でも申し上げましたが、人事院勧告が出たからといってそれに準拠する必要はないと思っています。
引下げは平均1万7,000円とのことです。職員の仕事へのモチベーションも下がるのではないかと心配しています。
何より、
新型コロナの
感染拡大に対峙して国民の命と健康を必死に守っている公務労働者の奮闘に対して、賃下げは冷や水を浴びせるものではないかと思います。
人事院は、
民間準拠を基本にすると言いますが、民間で戦っている労働組合の目標は公務員並みの賃金です。これでは賃金の引下げ競争になり負のスパイラルに陥るのではないかと危惧します。
コロナ禍で経済を立て直すためには、働く人たちの賃上げと安定した雇用の拡大こそが必要なのではないでしょうか。そうしてこそ、消費も引き上がり経済も上向きになると思います。経済立て直しは決してGoToキャンペーンではないと思います。公務員の賃下げとベースアップ停止は、今後、民間にも波及し経済回復にとっても強い悪影響を及ぼすと思います。
人事院勧告の中で職員の給与に関する報告というのがあります。その第3番目に給与勧告実施の要請というふうに書かれてある項目があります。結局は引き下げよという要請ではありますが、その中に書いてある言葉を紹介します。
「近年、行政需要が増大し、複雑化する中で、効率的な業務遂行と
行政サービスの一層の向上を図るため、個々の職員が高い士気を持って困難な諸課題に立ち向かうことが強く求められている。
新型コロナウイルス感染症の
感染拡大という危機の中において、全国各地の公務員は、
行政サービスを安定的に提供し、国民の安全・安心を確保するため、日々職務に精励している」
このように言っているわけです。人勧の中でもこういう報告がされている。そういう意味では、先ほど本給のベースダウンはないというふうにおっしゃっておりますので、ぜひそれは守っていただきたいと強く思うわけです。
国会審議では一般職だけでなく対象外である特別職の引下げも行いました。その際、別々の議案で提案され採択がなされています。今後、当市でも別々に議案を提出されること、これを求めまして反対討論といたします。以上です。
=〔降 壇〕=
○議長(
永田一伸君) これをもって討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
まず、第96号議案 令和2年度久留米市
一般会計補正予算(第6号)を採決いたします。
本案に対する委員会の報告は、可決であります。
本案は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(
永田一伸君) 起立全員であります。よって、第96号議案は、原案のとおり可決されました。
次に、第109号議案 久留米市
職員給与条例等の一部を改正する条例を採決いたします。
本案に対する委員会の報告は、可決であります。
本案は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(
永田一伸君) 起立多数であります。よって、第109号議案は、原案のとおり可決されました。
以上で、本日の
議事日程は全部終了いたしました。
お諮りいたします。